三井 元 / 2019年 中途入社
コンサルティング事業部
中国ビジネスコンサルタント
北京の高校・大学に通い、その後就職、広州で7年過ごしました。
新卒で勤めた広州の法律事務所では2年間、リーガルコンサルティングに従事。
その後、中国でのビジネスコンサルティング事業の立ち上げや、飲食業界でインバウンド向けサービスに参画。クララに入社して現在は中国ビジネスコンサルティングに携わっています。
Gen MITSUI
突然の中国移住で鍛えられた人間力
—— 三井さんは中国語も日本語も堪能ですが、中国のご出身なんですか?
私、下の名前が“元(げん)”で、中国人かと思われることもあるんですけど、両親ともに日本人ですし、日本生まれの日本国籍です。中国語が話せるのは、高校生から中国の学校に編入し、向こうでずっと過ごしてきたからです。
両親が「早いうちに海外に行かせた方が良い」ということを考えていたらしく、高校進学のタイミングで、これから伸びていくであろう中国をやたらと推してくるようになりました。両親はそれまで中国に行ったこともなかったのですが、ある時私を連れて北京に行き、そのまま現地に私を置いてふらっと帰っちゃったんです。私を北京に残したまま。
—— え!?中学卒業後にいきなり中国に連れていかれて、そのまま置いて行かれた、ということですか?
そうです。両親は普通に3日目で帰っていきましたね。僕だけが中国に残されて、「頑張ってこい!」っていう感じで放り込まれました。
もちろん反発はありましたよ。でも厳しい道を行かせるのが我が家の教育方針で、そのときの選択肢が中国に行くか家を出るか、だったんです。それってどっちにしろ出るっていうことなんですけどね(笑)。
それで、どうせ家を出るなら中国に行こうと思い、全く中国語が分からないまま中国で過ごすことになりました。
中国に行った当初は、課題がたくさんで本当に大変でしたよ。でも乗り越えるしかなかったんですよね。
今みたいに電子辞書がなかったので毎日紙の辞書を持ち歩いて、辞書を見せながらコミュニケーションを取っていました。素人が発音しても全然伝わらないんですよ、中国語は発音が難しいので。
でも話せないとやっぱり生活していけなかったんで、日常会話は本気でやって3か月で話せるようになりました。行ったときは全然話せなかったので、かなり頑張りました。
おかげで生きる力、人間力は身についたと思います。
法律コンサル、起業を経て、クララへ
—— すごい話ですね。その後はどのような経歴を歩まれたんですか?
高校卒業後は、そのまま北京の大学に進学しました。そこで久しぶりに日本人と出会って日本語でコミュニケーション取れたのは嬉しかったですね。専攻は経済学部で、中国が推しているマルクス経済や市場経済を学びました。
就職活動ではいろんな分野に興味があったので、経済っていうところにこだわらずに、スキルアップできそうだなと思った企業をいくつか受けました。国も、中国と日本の両方で。
最終的には、受けた中で一番新しい知識が身につきそうだった中国の法律事務所に入社しました。法律が学べるし、いい経験になると思って。通訳・翻訳をしながら、弁護士から法律の知識を教えてもらって勉強しつつ仕事をしていました。
そのあとは同じ法律事務所で働いていた弁護士と香港でコンサルティング会社を立ち上げたり、友人と一緒に広州で会社を立ち上げたりしました。彼らと起業した会社で事業を回しつつ、さらに新しい事業も常にやろうとは考えていたんですが、自分で事業を起こすうちに改めて、また会社に所属することで実現できることも多いなと気づいたんです。
それで一度日本に戻って、飲食関係の会社に就職しました。そのまま中国に残って仕事を続けても良かったんですけど、同じ場所にいると7~8年で飽きちゃうんですよね(笑)。
その後、飲食業のことも大体わかってきたタイミングで、クララオンラインのコンサルティング事業部部長の秀山に誘われる形で、2019年にクララオンラインに入社しました。
クララを新たなチャレンジの場に
—— クララオンラインへ入社する決め手となったのはなんだったのですか?
もともと、現部長の秀山から「クララ面白いよ」という話は聞いていたんです。秀山とは大学時代の友人で、彼からクララの魅力的な部分、新規事業の参入に積極的なところや、新しい事業部・グループ会社がどんどん立ち上がっているところなどを聞いて、クララの事業は面白そうだなーと思っていました。職種的にも自分の経歴ともマッチしていたのもあって、最終的に入社を決めました。
やっぱり16歳で急に中国に送りこまれたっていう濃い経験が影響してか、新しいもの好きなんですよね。自分で考えるのももちろん好きなんですが、それ以上に好奇心というか、自分の知らないこと、やったことないことをとりあえずやってみたいという気持ちが強いのかもしれません。
—— 新しいことにも全く物怖じされない性格なんですね。実際に入社してみて、入社前とのギャップはありましたか?
予想していたより大変だったかなと思います。ただ、それは良い意味での大変さ、というか。忙しいのは忙しいのですが、自分の裁量で様々な判断ができますし、今まで経験しなかった新しいことに挑戦できているので、成長に繋がっていると感じます。今現在も、クララ既存の事業である中国進出支援のほかにも、新しい事業を作っている最中です。これからもどんどん積極的にやっていきたいですね。
入ってみて感じたクララの良いギャップは、社員が個性豊かなところ。特にコンサルティング事業部は中国の人も多いので、みんな言うべきことはガンガン言い合いますし、風通しが良いんですよ。昔働いていた環境と似ている部分もあり、働きやすいです。クララ全体の特徴として、上司部下関係なく意見を言えるっていうのはありますよね。相手の顔色を伺うっていうのがないので、そういうところも魅力的です。
コンサルティング事業部での仕事について
—— 実際にコンサルティング事業部ではどのような仕事をされていますか?
ポジションとしてはマネージャー的な立ち位置で仕事をしています。実務上は、どちらかというと事業アイデアを部長の秀山が出して、実行フェーズで私がアイディアをどう実現できるか考えて仕組み作る、という役割分担。その過程で全体をまとめながらプロジェクトを進行させるのが私の仕事ですね。
実行するまでを組み立てるのも楽しくて。クララに入ったのも、新しいことができると思っていたので、とても充実しています。
もともと中国の法律事務所にいたときに、新人に仕事の仕方を教えたり、後輩育成をしたりしていたのでその経験も役立っていますね。組織もまだ若いので、方向性を示したり、軌道修正したりしながら、みんなのパパ的な存在になっています。
今後は引き続きコンサルティング事業部のメンバーをまとめて個々のスキルアップを図りつつ、事業部を拡大させることの両方を目指してやっていこうと考えています。まず目の前にある目標は、年間の予算達成です。そのために今よりももっとマネジメント力を身に着けたいと思っています。
—— 中国の法律事務所での話が出ましたが、中国での法律コンサルと、クララでの中国ビジネスコンサルはどのような違いがあるのでしょうか。
ビジネスコンサルティングとリーガルコンサルティングは、もちろんコンサルとして一部通じるところもありますが、根本のゴールが異なります。法律面でのコンサルティングは、ビジネススキームが法律に則っているのか、要件を満たしているのか、満たすためにどうすればいいのかといった、解がある質問に対して、どうクリアすればいいのかをご提案していきます。
対してビジネスコンサルティングは、お客様の希望するゴールはもちろん、お客様の持っている期待値を超えて、より高い成果をもたらせるようアイディアを持って提案をする仕事だと思っています。ある意味で解がない仕事ですし、常に+αが求められる。
なのでクララでコンサルティングに携わり始めたときは苦労半分、楽しさ半分でしたけど、今は楽しく仕事していますよ。
主体性が高く、適応力のある人が活躍できる
—— マネジメントする上で心がけていることなどはありますか?
私は人のモチベーションを上げるのはそこまで得意ではないんですけど、指摘するところはしっかり指摘するようにしています。メンバーにはそれをきっかけに改善していってもらって、今よりももっと活躍してもらえたら嬉しいですね。各々の活躍がチームや部の成果に繋がって、それがクララの未来を形作っていく。そういう意識を常に持って、自分の仕事もメンバーの育成もやっています。
特にコンサルティング事業部では、一つのプロジェクトを複数人で担当しているので、メンバー達とどのように一緒に仕事を進めていくのかっていうのが重要なんですよね。私が、あるメンバーが悩んでいるものの答えを分かっていても、すぐに教えちゃうとその人の成長に繋がらないので、その人に考えさせられるようなアドバイスをしていきたいと考えています。
でも、結局時間がないと答えを教えて指示してしまいがちなので、気を付けたいですね。その人が分かるまで考えてから理解してもらうのが理想なんですけど。やっぱり、親から谷に突き落とされた(高校から中国に行かされた)人間としては(笑)、経験から学ぶのが大事っていうのがあるんですよね。マネジメントの考えも、自分で考えて生きていくっていうのが軸になってます。
—— どんな方と一緒に仕事したいですか?これから入社される方に伝えたいことがあればぜひ教えてください。
一緒に仕事をやっていきたいと思うのは、適応力の高い人ですね。何でも適応しようとできる人がこの仕事に向いていると思います。
コンサルティングの仕事って今やっていることに満足してしまうとダメで。代行業ではないので、既にあるものに加えて+αで自分の考えやスキームを作っていかないといけないんです。教えてもらったものだけをこなしていくっていうスタンスだと正直難しいかなって思います。
チャレンジを受けてくれる適応力があって、かつ自ら発想できること。発想力・わくわく感を持って楽しんで仕事ができる人に入社してほしいですね。
クララの特徴としても、みんなでパッと、自主的に楽しいことができるっていう雰囲気がありますよね。以前、誰かの誕生日に、当日になって初めてみんながその人が誕生日だって知ったときがありまして。急いでケーキを準備してお祝いしたことがありました。
それ自体は何気ないことなんですけど、やっぱり、仕事上のどんな課題でもそれ以外のときでも、レスポンス良く、主体性を持って楽しく取り組めるのは大切なんじゃないでしょうか。
今後入社される方にも、常に前向きなチャレンジャーであってほしいです。
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