H.Y. / 2009年 中途入社
クラウドソリューション事業部
コーポレートITグループ
情報システム担当
2009年「次期システム開発室」募集にて中途採用でクララに入社、ERP導入し、ここ数年は「ゼロトラスト」で表現されるようなセキュリティを強く意識した先進的なITインフラの整備を担っています。
入社について
—— 入社にいたるまでのお話を聞かせてください。
もう15年近く前の話ですが、私が転職活動をしていた当時より前から、クララのことは知っていました。中小企業向けのウェブホスティングの会社としては、古くからあり、前職でもサイト構築する際のサーバーの比較検討の候補としてよく挙がっていました。そのため、求人に応募する際も転職エージェント経由ではなく、直接、会社のウェブサイトから応募したことを覚えています。
転職候補の比較をしている中で、同業種の企業でコーポレートスローガンを自社のウェブサイト上で分かりやすく掲載している会社はほとんどありませんでしたが、クララは大々的にメッセージを掲げていたのが印象的でした。その頃は「アジアNo.1のインターネットサービスプラットフォームカンパニー」を掲げていて、面接の中でその思いや考えを聞くことができ、魅力的に感じました。
初回の面接後、1次通過の案内とあわせて、2次と3次の面接を同日実施したいと連絡をもらい、内定まで一気に進んだことが印象的でした。入社時はそのスピード感について、さほど意識はしていませんでしたが、入社後10数年の在籍を経って、世の中の状況にあわせた自社の体制変更や、環境変化への対応スピードを見ると、昔から変わらず意思決定の速い経営体質だったということが、今振り返ると思う所です。
入社時は、「次期システム開発室」新設でのメンバーの募集でしたが、経営層が当時のIT環境に課題があると考え、「次期」に向けてIT投資を進めようとしている事に対して、自分のこれまでの経験や知識を活かせると思い、入社を決めました。それまでは、受託側に籍を置き、顧客支援をしていましたが、内部の事情に対処できなかったり、場合によっては超えられない一線があり、その会社にとって最善の取り組み・業務活動を推進するには、外部環境からの支援では限界があると感じていました。そんな思いもあり、応募職種が、自社の課題に真正面から取り組める「社内の情報システム要員」であったことも、決め手の1つでした。また、当時はアジア圏だけではない多国籍なメンバーが集まる組織という点にも魅力を感じていました。
—— 入社してギャップを感じたことはありましたか?
入社前後で固まったイメージを持っていなかったこともあり、特にギャップを感じたことはなかったです。入社後、1年くらいは、「次期システム開発室」業務が1-2割程度となり、その他の業務として、入退社対応やヘルプデスク業務に多くの稼働が取られていたため、想定していた仕事に100%注力できないというジレンマを感じていました。しかし、そうした状況も上司と相談することで、タスクの優先順位を整理したり、増員も実施するなどして、採用時に期待されていた業務に取り組めるようになりました。
業務について
—— 業務内容について教えていただけますか?
情報システム部門にて、コーポレートITの業務領域全般を担当しています。現在のチーム体制は2名です。基本的には全てオンラインでのリモートワークで業務に携わっています。特にこの数年は「ゼロトラスト」で表現されるような、セキュリティを強く意識した先進的なITインフラの整備を進めており、あわせてクラウドサービスの導入や活用推進などを行っています。
常に、新しいチャレンジをすることを心掛けていることもあり、そのために必要な知識や技術スキルの習得のほか、初めて遭遇するトラブルなど、苦労もあります。一方で、そうした「チャレンジ」の姿勢は、企業理念として掲げている「次の時代を道づくる」にも表現されている通り、組織としての目指す方向であり、チャレンジの結果については、失敗も含めて正しく評価される良い環境だと捉えています。
長年在籍していることもあり、社内のITインフラについて、組織としての得手不得手も理解しているつもりです。その知見を持って全体最適を考えながら、今取り組むべきことを整理して、予算組みから現実的な推進計画立案までを行えることは、短期間ではなかなかできないことだと思っています。逆に、自社内での経験が増えてきたことで行動に癖がついてしまい、新しい発想(着想)が難しくなっている側面もありますので、新しいメンバーが入り刺激をもらえることは、とてもありがたいです。
—— 印象に残るエピソードなどがあれば教えてください。
入社当初(2009年)より、次期システム(ERP)の導入を推進していましたが、2011年の東日本大震災により導入プロジェクトが停止、活動再開後も要件定義の肥大化による開発工数の増大に加え、現実的な移行計画を立てられずプロジェクトはとん挫、業務委託先をチェンジし体制を見直すも上手くいかず、2度の失敗を経て、約3年の長期プロジェクトが中止となりました。
その後、取り組み方を変え、自社内で「できること」から小さく再スタートを切り、内製できる開発体制を構築し、既存システムの改修を進め、不足していた機能の追加開発や連携されていなかったデータ同士の関連付けを行い、次期システムを導入するために既存環境や業務の底上げを推進しました。3年ほど内製を進めたことにより、既存のシステム環境が改善され、業務環境も整備されたことを受けて、再度、システム刷新のプロジェクトを始動させ、3度目の正直で次期システムの導入を実現させることができました。足掛け8年の長期の目的達成となりました。
この経験は私のキャリア形成において、とても重要な位置づけになっています。熱意をもって取り組めば、1度や2度、失敗をしたとしても再起は図れるという事を学べたと共に、複数回のチャンスをもらえたことに感謝しています!
—— 仕事をする上で気を付けていることはありますか?
取り組む仕事内容をしっかり理解し、納得した上で業務を進めるということです。納得した仕事はその目的を達成するために必要なことを自ら考え、進めることができ、結果としても「成果」を出せ、当然その取り組みは「評価」にもつながりますし、何よりも自分自身の成功体験として、強く記憶に残すことができます。
部下、後輩を教育する立場にいますが、私から業務内容を伝える場合に「その仕事が、なぜ必要なのか、どういう背景や理由でそのような判断をしたのか」を細かく詳しく伝えるようにしています。また、逆のアプローチとして、部下や後輩の行動や判断に対して、「なぜ、そう考えたのか」を聞くようにもしています。
常に「なぜ?」「どうして?」を共有しながらお互いの業務に関わることで、各自の判断や決断の根拠がシャープになり、相互理解が深まると考えています。そうした関係性を同僚と築くことで、仕事の裁量はできるだけ本人に任せて推進してもらうようにしています。
クララのいいところなど
—— この制度はおすすめ!という社内制度は何ですか?
近年、世の中で話題になるような福利厚生や社内制度ついては、当社はほぼ揃っていると思います。コロナ禍でのリモートワークへの切替や、制度の変革は、どこよりも早く対応を進め定着しました。中でも、リモートワークを中心とした働き方を自ら改革していくWSI制度は、とても良い取り組みだと思います。
—— 自慢したくなるクララの文化とは?
環境変化への対応スピード!です。長年勤務しているからこその実感でもあります。
—— クララを一言で表すと・・・・?
「裁量労働」。といっても一般的な労働時間に関する裁量制度のことではなく、自身の業務や会社にとって必要なことを考え、自ら仕事を作り出すことができ、その仕事に取り組みやすい環境である、ということを意味しています。そうした組織環境は、意外と珍しいのではないかと思います。また、職位によってはフレックス制であったり、一般職でも業務の開始時間を朝8~10時の間で状況に合わせて選択できたりと、多様な働き方が叶います。
入社を目指す方へ
—— どんな人と一緒に働きたいですか?入社を目指す方へメッセージをいただけたら。
チームメンバーとしてお互いのことを尊重しながら、かつ、オープンに議論もできる人。
自らの主張や「やりたいこと」を大事にしつつ、会社として必要なことを見極めて、バランスを取りながら協力して業務を推進できる仲間ができるとうれしいです。
現在、積極的な募集はしていませんが、情報システム部門(コーポレートIT)業務の「ゼロトラスト」の推進に興味がある方、各種業務の質を「ITの力」で底上げさせたい方がいれば、是非、ご応募ください、一緒に仕事をしましょう!